矯正治療は比較的長い治療期間を必要とする場合が多いので、日常の生活にもいくつか気を配っていただくことがあります。以下に矯正治療中に注意していただきたいことをあげました。
装置をつけた後の注意
はじめて装置をつけた後や、調整後数日間は、患者様によっては痛みや違和感を感じられることがあります。当院では痛みの少ない矯正装置を使用していますので、痛みを感じられることは少ないですが、特に物を咬んだときに痛みがでることがあります。痛みを感じられたとしても正常な反応であり、数日から長くても1週間で治まりますので全く心配いりません。
矯正治療を成功に導くためには、取り外しのできる装置の場合、決められた装着時間を守っていただく必要があります。また固定式の場合、舌や指で装置を触ったりすることは 装置の破損や変形につながりますので避けてください。 基本的に矯正治療は月1回の来院が必要ですが、毎月の調整後には痛みや違和感が出る 可能性をご理解いただき、ご自身の予定に合わせて予約をとっていただくと快適に矯正治療を進められると思います。例えば学生様で定期テストや受験の数日前の予約は避けていただいた方が安心です。
食事などの注意
特に食事制限はありませんが、おせんべいなど硬いものを前歯で咬むと装置が外れてしまうことがありますので、食べられる場合は小さく割って奥歯で咬んでいただいたほうが無難です。
ガムやキャラメル、餅など粘着性の高い食べ物も装置が壊れる原因になることがありますので、なるべく避けていただいたほうがいいですが、問題なく食べていらっしゃる患者様もおられますので個人差があります。
上で述べたとおり、装置をつけた後、しばらくは痛みや違和感を感じられることもありますので、食パンやお肉などは一口サイズにしていただくことをお勧めします。
食後の歯磨き
矯正治療中に限らず歯磨きは大切ですが、矯正治療中はお口の中に装置が入っていますので特に重要になります。矯正装置はでこぼこしており、食べ物の残りなどがたまりやすい状態です。
それらの汚れをしっかり取り除かなければ、プラークや歯石となり虫歯や歯周病の原因になってしまいます。食後は必ず丁寧な歯磨きをおこなうことを習慣づけましょう。装置をつけた後は歯磨き指導を、通院していだたいた際には、こちらで歯磨きをさせていただきますが、ご家庭での毎日の歯磨きがとても大切です。