当院でよく使用している矯正装置の種類をご紹介いたします。それぞれに特徴やメリット・デメリット、費用の違いがありますので、患者様のお口の状態およびご希望に合わせてご相談のうえで決定いたします。 「目立たない装置がいい!」「ファッション性が高いほうがいい!」「歯が早く動きやすいのがいい!」などご要望はさまざまなのでカウンセリング時にお申し付けください。
第1期治療に用いる装置
取り外し式
・ヘッドギア:上顎骨の前方への発育を抑え、第1大臼歯を後方に移動させる。
・プロトラクター:上顎骨の前方への発育を促す。
固定式
・クワドヘリックス:上顎歯列弓を側方に広げる。
・タングクリブ:舌を前に出す癖をなおす。
・リンガルアーチ:部分的な反対咬合を改善する。
・セクショナルアーチ:混合歯列期の部分的な矯正に使用。
ヘッドギア
クワドヘリックス
タングクリブ
第2期治療に用いる装置
■ エッジワイズ装置:歯の表面にブラケットを接着し、歯の三次元的な移動を行う。
・メタルブラケット :カラーゴムが映える。
・セラミックブラケット:白くて目立ちにくい。
・リンガルブラケット:歯の裏側に接着。外側から矯正装置が見えない。
・セルフライゲーションブラケット:ワイヤーとの摩擦が少なく効率よく歯の移動を行える。
■ 保定装置(リテーナー):移動後の歯の後戻りを防ぐ装置。固定式と取り外し式がある。
エッジワイズ装置 (メタル)
エッジワイズ装置(セラミック)
固定式保定装置
ここで紹介した以外にも症状に応じて必要な装置を追加することもあります。
矯正装置をつける期間
矯正装置をつける期間は、患者様の歯並びや咬み合わせの状態によって変わりますが、永久歯列を全体的に矯正する場合、約2年です。その間月1回の来院が必要です。お子様で第1期治療から治療を開始される場合は、まず第1期治療で用いる装置を約2年使い、その後成長観察を行い、タイミングをみて第2期治療に入るのでトータルではさらに長期間になります。
保定装置をつける期間
動的治療(歯を動かす治療)が終了したら保定といって、動かした歯が元に戻るのを防ぐ治療が必要になり、その時使う装置が保定装置です。保定装置を使っていただく期間は約2年で、最初の半年は食事時以外終日です。その後、在宅時、就寝時と徐々に使用期間を短くしていきます。この間は3~4か月に1回の来院が必要です。